鞭のように腕を使うってどういうこと?身体の連動について考えてみよう!

今回はスポーツをしているとよく言われる表現の解説です。

野球などでボールを投げる時に、

「鞭のように腕を振りなさい」

と言われた経験のある人は多いのではないでしょうか?

この表現、何となく言っていることはわかりますが実際にできるかは別問題。
身体操作の上手い人は無意識にできますが、できない人も多いと思います。

そこでこの鞭のように腕を使うという表現を深堀していきましょう。
この動きを考える時にとても重要なキーワードが「身体の連動」です。

身体の連動について理解が深まれば、
しなやかな動きを表現することも可能になります。

また、大きな力を発揮するためには連動がとても大切になるので、
しっかり学んでスポーツに活かしていきましょう。

目次
①鞭ってどんな動き?
 1.腕をしならせて加速させる
 2.伸びた筋肉は縮もうとする
 3.ばねの動きをイメージする
 4.筋肉の脱力がカギになる
 5.力がどこから発生しているか意識する
②まとめ・筋肉は使い方が大切

①鞭ってどんな動き?

まずこの言葉を理解するために実際の鞭について考えてみましょう。

鞭は棒の先に革の紐を編んだ縄を付けた道具です。
カウボーイが牛を追いやったり、乗馬の時馬を制御するために使ったりします。
場合によっては人を拷問するときに使われたりもします。

この鞭の特徴はしなりがあること。
棒を振ったときに縄がしなりながら引っ張られ、速度を増します。

そして打ち付ける瞬間は縄の動きと反対に棒が引かれるため、
急激に引っ張られさらに速度が上昇します。

思い切り振ったときに鞭の先端は音速を超えるといいます。
音速は時速約1200㎞ですからとんでもない速さですね。
このようにしなりを利用することで物はとても大きな加速力を得ることができます。

1.腕をしならせて加速させる

鞭がしなりを使えるのは、その道具に弾性があるからです。
つまり引っ張られたときに伸びることが力の源ということですね。

鞭と筋肉の共通点はまさにこの弾性です。
筋肉が伸びる性質を上手く運動に利用します。

この筋肉の弾性と合わせて覚えておきたいのが伸張反射という性質です。
以前紹介しましたが、覚えていますか?

2.伸びた筋肉は縮もうとする

筋肉は急激に伸ばされると反動で縮もうとします。
この筋肉の性質を伸張反射といいます。
ジャンプなどでしゃがんでから跳ぶときはこの伸張反射が使われています。

伸張反射はスポーツでは様々な場面で使われます。
特に大きな力を発揮する際にはこの伸張反射が欠かせません。

伸張反射の特徴は伸びて縮む、ということですが、
この力を上手く使うのに有効なのは「動きの時間差」です。

3.ばねの動きをイメージする

学生のころに理科の実験でばねを使ったことはあるでしょうか?

ばねの先に重りをつるしてそれを落とす。
するとばねは伸びた反動で縮み、重りは上に戻ってきます。

この時ばねが縮むのに合わせて上に引っ張ると、
より大きな力で重りが上に上がるのがわかります。

筋肉もこれと同じです。

縮む力をより効果的に使いたいのであれば、
筋肉が伸ばされて縮むのに合わせて筋肉を引っ張ってあげるのです。
するとより大きな力を発揮することが可能です。

4.筋肉の脱力がカギになる

腕を鞭のように使うには、しなりを利用して加速度を高めるということでした。
このような筋肉の性質を理解した上で、実際の動きでは脱力が重要になります。

筋肉は力を入れると固くなりますが、これは筋肉の動きを固定することにもなります。
弾性を使うためには筋肉の伸縮が欠かせませんから、これは完全に逆の動きです。

腕を鞭のように使いたいと思ったときは腕はなるべく脱力します。
もちろん筋肉を動かすために力は入れるのですが、意識の問題です。

腕は振っているのですが、体幹の動きに引っ張られて振られているというくらいの感覚の方が、
上手く脱力ができていると言えます。

5.力がどこから発生しているか意識する

加速力を得るためには、加速させたい部位に力を入れるのではなく、
大きなエネルギーを発生させる部位(下半身など)を中心に力を入れ、
末端はその力を上手く受けて加速していくのが正解です。

身体を上手く使うには、身体を動かすエネルギーがどこから発生しているかを知るのが大切です。

ほとんどの場合、地面に対して加えた反力を使うので、エネルギーは下半身から発生することが多いです。
上半身は、下半身から来たエネルギーを体幹が通し、それを最後に受けて動くことが多いです。

スポーツで下半身を使えとよく言われるのはこのためですね。
また体幹が重要視されるのもエネルギーを逃がさず伝えるためです。

②まとめ・筋肉は使い方が大切

エネルギーの流れを理解している人は、下半身をどう使ってエネルギーを生み出すかを考えます。

上半身の力だけでは生み出せるエネルギーに限界があります。

差が付くのは当然ですね。

このことを知っていてトレーニングするのと、
やみくもに筋肉を大きくするのではその結果に大きな差が生まれます。

すべての運動には力の流れがあります。
その動きがどのような流れで力を伝えているのかを、
細かく考えていくのも上達のためには必要のかもしれません。

では今回はこの辺で!
ありがとうございました!

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